研修後アンケートの設問は、「満足度」「理解度」「現場で使えそうか」「上司の支援」「自由記述」の5カテゴリを、5段階評価と自由記述を混ぜて20問前後に収めるのが基本形です。とくに「業務に活かせそうか」を聞く設問は、満足度よりも研修効果を予測する力が高いので必ず入れてください。
この記事は能書きを省き、そのままコピペして使える設問リストに専念します。下のリストをコピーして、研修テーマに合わせて固有名詞だけ差し替えれば、すぐにアンケートを公開できます。
設問の背後にある思想(なぜ満足度を成果指標にしてはいけないか、カークパトリック4段階の使い方)を学びたい場合は、別の意図の姉妹記事 研修フィードバックアンケートの設計 をどうぞ。この記事は「コピペできる設問集」に振り切っています。
良い研修後アンケートの設問の選び方(30秒で)
良い設問リストは、(1) 満足度だけで終わらせず**「現場で使えそうか」を必ず聞く**、(2) 5段階の閉じた設問で集計しやすくしつつ改善の自由記述を1〜2問だけ入れる、(3) 設問数は20問前後・回答3〜5分に抑える、の3点を満たします。設問を増やしすぎると回答率が落ちるので、迷ったら削ってください。
そのままコピペできる基本設問(20問)
研修の種類を問わず使える共通設問です。番号とタイプ(5段階/単一選択/自由記述)をそのまま貼り付けて使えます。
A. 全体満足度
Q1. 本日の研修全体に満足しましたか?(5段階:1 非常に不満 〜 5 非常に満足)
Q2. 研修の長さ・ペースは適切でしたか?(5段階)
Q3. 講師の説明は分かりやすかったですか?(5段階)
Q4. 資料・教材は理解の助けになりましたか?(5段階)
B. 理解度・学習効果
Q5. 研修の目的(ねらい)は明確に伝わりましたか?(5段階)
Q6. 研修内容を十分に理解できましたか?(5段階)
Q7. 研修前と比べて、知識・スキルは向上したと感じますか?(5段階)
Q8. 自信を持って実践できると感じる項目はどれですか?(複数選択)
□ ○○の手順 □ △△の判断基準 □ □□のツール操作 □ まだ自信がない
C. 現場での活用(ここが本命)
Q9. 研修で学んだ内容は、あなたの業務に活かせそうですか?(5段階)
Q10. 学んだことを、今後1ヶ月以内に実践する予定はありますか?(5段階:1 全くない 〜 5 必ず実践する)
Q11. 最初に実践してみたいことを1つ挙げてください(自由記述)
Q12. 実践するうえで障害になりそうなことはありますか?(自由記述・任意)
D. 上司・職場の支援
Q13. 学んだ内容を実践することを、上司は支援してくれそうですか?(5段階)
Q14. 実践する時間的な余裕は職場にありそうですか?(5段階)
Q15. 実践にあたって、職場から必要な支援があれば教えてください(自由記述・任意)
E. 運営・また参加したいか
Q16. 申込から受講までの運営はスムーズでしたか?(5段階)
Q17. この研修を同僚にも勧めたいと思いますか?(5段階:1 全く思わない 〜 5 強く思う)
Q18. 今後、関連するテーマで受けたい研修はありますか?(自由記述・任意)
F. 自由記述(改善のヒント)
Q19. 特に役立った点があれば教えてください(自由記述・任意)
Q20. 研修をより良くするための改善点があれば教えてください(自由記述・任意)
集計のコツは、Q1(満足度)ではなく Q9(業務に活かせそうか)と Q10(実践予定)を主役の指標として報告することです。満足度が高くても Q9・Q10 が低ければ、その研修は「楽しかったが現場が変わらない」リスクを抱えています。Q17 は研修版のNPS(推奨度)として時系列で追えます。
種類別の追加設問
基本20問に、研修タイプごとの追加設問を2〜4問足してください。すべて差し替え前提のテンプレです。
| 研修タイプ | 追加で聞くべき設問 | 推奨タイプ |
|---|---|---|
| オンボーディング | 入社後の不安は軽減されましたか/配属先の業務イメージは持てましたか/今いちばん知りたい・相談したいことは何ですか | 5段階+自由記述 |
| 管理職研修 | 自部署のメンバーに対し具体的に変えたい関わり方は/学んだ手法を1on1や評価面談で使えそうか/部下育成で現在いちばん困っていることは | 自由記述+5段階 |
| スキル研修(実務) | 研修で扱ったツール・手順を実務で使える水準に達したか/追加で練習が必要な操作はどれか/現場のどの業務に最初に適用するか | 5段階+複数選択 |
| コンプライアンス研修 | 違反のリスクが高い場面を具体的に判断できるようになったか/通報・相談窓口の場所と使い方を理解したか/グレーな事例で誰に相談すべきか分かるか | 5段階+単一選択 |
コンプライアンス研修だけは、満足度より**「理解度の確認テスト(Q5〜Q8のような正誤設問)」を厚く**してください。受講記録と理解度が監査・説明責任の証跡になるためです。
配布タイミングと回答率の目安
| タイミング | 何を測る | 設問の重心 |
|---|---|---|
| 研修直後(当日) | 満足度・理解度・実践意欲 | 上の基本20問 |
| 1〜3ヶ月後(フォロー) | 実際に実践したか(行動変容) | 「実践できたか/妨げた要因は何か」3〜5問 |
直後アンケートだけでは「やる気」しか測れません。本当に効果を知りたいなら、1〜3ヶ月後に短いフォローアンケートを送り、Q10で宣言した実践が起きたかを確認します。研修後アンケートの回答率の考え方は 良い回答率の目安 も参考にしてください。5段階評価の作り方で迷ったら リッカート尺度の作り方 が役立ちます。
よくある質問
Q1. post training survey にはどんな質問を入れるべきですか?
満足度・理解度・現場での活用見込み・上司の支援・自由記述の5カテゴリを5段階と自由記述で混ぜ、20問前後に収めます。とくに「業務に活かせそうか」「実践予定はあるか」を必ず入れてください。
Q2. 研修後アンケートは何問くらいが適切ですか?
20問前後・回答3〜5分が目安です。閉じた5段階設問を中心にし、自由記述は改善点を聞く1〜2問に絞ると、回答率を落とさずに集計できます。
Q3. 満足度(satisfaction)を研修の成果指標にしてよいですか?
満足度単独はおすすめしません。直後の満足度は研修効果との相関が弱いため、「業務に活かせそうか」「実践予定」「1〜3ヶ月後に実際に実践したか」を主指標にしてください。思想の詳細は 研修フィードバックアンケートの設計 で解説しています。
Q4. post program feedback form と研修後アンケートは同じですか?
ほぼ同義で、研修・セミナー・プログラム終了後に受講者へ送るフィードバックフォームを指します。本記事の基本20問はプログラム全般の事後フィードバックにそのまま流用できます。
Q5. 研修の効果(行動変容)はどう測りますか?
直後アンケートに加え、1〜3ヶ月後に「実際に実践できたか/妨げた要因は何か」を聞くフォローアンケートを送ります。直後の意欲ではなく、実践の有無が効果測定の本命です。
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- 研修フィードバックアンケートの設計 — 設問の思想(満足度の罠とカークパトリック4段階)を学ぶ
- セミナーアンケートのテンプレート — セミナー・イベント向けの設問例
- リッカート尺度の作り方 — 5段階評価を正しく設計する
- アンケート回答率の目安 — 回答率を上げる打ち手
上の設問は、レポアンの 研修後フィードバック テンプレート としてそのまま用意してあります。AIに「研修テーマ」を伝えれば設問のたたき台を自動生成でき、5段階の集計と自由記述の要約も自動化されます。一方で、研修受講記録の管理(LMS的な学習進捗トラッキング)はレポアンの守備範囲外です。受講履歴の厳密な管理が必要なら、専用のLMSと併用してください。